従来のカート方式の問題点。
1.定数配置薬の在庫量の過不足が管理できない
2.使用数でなく処方箋からの情報で過不足請求が発生
3.手術単位での管理が出来ず、どの薬品が何処で何の手術に使われたか明確でない
4.医薬管理における手術部門の業務負担が減らない
セット交換方式(Tray Kitting)の必要性とメリット。
1.術式に対する薬剤をキット化し個別トレーとして準備する事により、薬剤の準備作業を標準化し作業効率と準備ミスを減らし、手術単位で薬剤使用の管理ができる。
2.術式毎に薬剤品目と数量を最適化でき、在庫量の適正化、定数配置場所の削減、必要薬剤が1トレー内に準備されているため術中の医師の薬剤使用の円滑化ができる
3.トレー単位のため管理薬剤の個別管理が必要なく、手術部門での管理薬剤取扱い業務が軽減され本来の手術業務に専念できる
セット交換方式(Tray Kitting)でも解決しない問題点。
1.薬剤単位からキット単位になり管理レベルは向上するがキットを管理するシステムが必要
2.有効期限、リコールなど薬剤単位の管理はキット化では解決しない
3.回収トレーの処理(使用薬剤の補填、在庫戻し)とキットの再準備の効率化が懸案
4.薬剤及びトレー単位の所在と在庫量を常に把握して管理レベルを上げるのが困難
5.手術部の管理負担は軽減するがその反面、キット化による薬剤部の手間が増加する
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