薬剤科のメンバーはKitCheckを使い始めて他にも応用が出来る事に気が付かされました。
それは標準キットが適量でなく多めに入れてあるだけで、そのため使う時に期限切れの薬剤が紛れ込んでいる事も度々ありました。 "私たちは何故このような量を決めたのかと問い直す事もしていなかった、またこれらの薬剤は特定のトレーなのか、キットに発生するのかも問い正していなかった"とエドワード病院の手術室薬剤科責任者のヒューザ・ラジャ氏は語りました。
そして、薬剤科のメンバーは薬剤の期限や分量を13種類の異なるキットに対して継続的に監視する事を行っていない事に気が付きました。その結果として必要の無い薬剤とキットの在庫を持っていたことが分かりました。その波及的影響で在庫薬剤の費用の増加、期限切れによる高い廃棄率、そしてそれに使う無駄な労力が発生していました。
キットチェックのアナリスティックは病院が必要とする薬剤コストの削減をキット薬剤の準備量を最適化する事により実現します。
最初に注目したのは10の心臓手術用ボックスの流れだった。薬剤師と麻酔医の双方が、このタイプのキットは雑然として品種も多すぎる、とコメントしていました。キットチェックのアナリスティックは、"75回の使用統計から、85種類の薬剤の内、18.5種類が頻繁に使われることを示した”と、ラジャ氏は語り、"アナリスティックは更に各々の薬剤についてより深く、その最大・最小・平均を時系列でみる事ができるのは非常に素晴らしい。”と、付けえ加えました。このデータを使い、ラジャ氏は3つの条件を決めて薬剤の削減と不要の管理を行う事を始めました。
1)動きの少ない薬剤
2)ほとんど使わない高価な薬剤
3)容易に入手可能な薬剤に分類しました。
キットチェックのアナリスティックから得られるデータにより心臓手術ボックスの在庫量を25%削減し、薬剤数を85品種から64品種に削減する事ができました。その結果を計算するとこれだけで900ドルを超える費用削減に相当し、心臓手術だけでも10,000ドルに匹敵するものです。
この削減は主にニトロプロシドナトリウムのバイアルを2本から1本に減らす事ができたからです。ナトリウムのバイアルの価格は近年829ドルにも達していました。アナリスティックは病院が薬価の急変にも迅速に対応するための支援をします。"トレー内の数ある薬剤を減らすことは薬剤に掛けていた余分な費用を他に必要な医療行為に回す事ができます。 例えば、ニトロプロシドナトリウムの見直しだけで10,000ドルもの削減が病院の経営だけでなく、トレーも整然と整理され、担当者の作業も容易になることができました。"と、ラジャ氏は語り、”さらにキットの重量も減り、運搬が楽になった。"とも、付け加えました。
読者コメント